2019-01-01から1年間の記事一覧

ゆめ、デート

道路に寝転んで星を眺めたり、酔っ払って笑いながら肩をぶつけて夜道を歩いてた。小雨が降って、友人の家へ行った。 彼の友人は、私たちを監視してる。 だから、手を繋ぐことも出来なかったし、してはいけないと判っていた。 わたしの前に占い師のようなおば…

ゆめ、なりたい夢

充実した人生を送ってる裕福な男で、リトアニア人で、家族はいない。 派手だけど下品じゃないスーツを着て、絵画を蒐集してる。 いまだかつて誰も見つけたことのない星を探そうとして、もし見つけたときの願い事を考えてる。

ゆめ、人の皮を被った怪物

彼は成功した元外科医で、わたしの家が裕福だった頃の主治医でもある。両親は食べられた。 彼が怪物でも、人殺しでもなんでもよかった。わたしは彼が買ってくる服や化粧品や靴を身につけ、きれいに巻いた髪を結い上げる。鏡の中のわたしは10代半ば。くすんだ…

眠れない、眠れない、眠れない...

爆発した星が頭上で音楽を奏でてる。ダイヤモンドの星は、ひっそりと宝物を隠している。くじらになって、煌めく星々の間を泳ぐ。或いは魂だけになって。ひとつの星に行ってみる、そこは灰色であるものは埃だけ。球体のワームホールを眺める、表面を銀河が渦…

ゆめ、雨っぽい

車で隣町まで行った。 坂道の途中に、カップルがいた。 すれ違った後、二人を振り向いてみた。彼が彼女の荷物を持ってやり、二人にしか聞こえない声で何か笑い合っていた。 遠くで降る雨みたいなものだな、と思った。

読書、雪男たち

「雪男たちの国」を読んだ。南極へ行き気が狂ってしまった男が書き残した手記を元にしたフィクション。スコット探検隊を題材にしたジョージ・ベルテンの本で、隊長のスコット大佐が良い。タルコフスキー監督の映画「ソラリス」に似ている。時間も空間も超越…

眠れない、眠れない

川の音がする薄暗い木々の間を歩き回る。脚を止める、屈んでクサソテツを採る、一本、二本。背中の籠に入れる。湿った柔らかい苔の上に生い茂るクサソテツが川の縁まで広がっている。 海の中に飛び込む、濁って渦巻く泡。互いに叫びあって反対側の堤防まで水…

ゆめ、だからいっしょに走って逃げて

ルームメイトの女の子とベッドでキスしていた。彼女は淡い茶色に染めたふわふわの長い髪と、珍しいグレーの神秘的な目をしてる。明るい日の下で見るとちょっとだけ目元が猫に似てる。チャイムが鳴る。下着姿で、仕方なく私がドア穴から外をのぞく。見たくな…